フィルムの話

僕はカメラが好き。より具体的に言うと暗室作業が好きだった。

 

高校時代は写真部に所属していたのだが僕の高校には珍しいことに暗室というものが存在し、顧問の先生の指導方針?により僕はフィルムカメラを始めることになった。

最近「写ルンです」がにわかに若者の間で流行っているというニュースを見たが、それが昨今のフィルム市場に良い影響を与えて欲しいと思う次第である。フィルムカメラデジタルカメラの大きな違いといえばやはり現像の部分であると思う。現像のプロセスこそがフィルムカメラの1番おいしいところであり、楽しいところであると思っている。

撮影した時とフィルムを現像してネガから像が浮かび上がった時その2つの時差がなんともいえない。

撮影して二日後に現像する時もあれば1ヶ月以上前のものを思い出したように現像する時もある。現像をしている間に、このフィルムではあそこに行ってこんな場面をとって、天気は少し曇りでなど撮影のあれこれを思い出し、出来上がったものを眺め満足したりガッカリしたり。

36枚しか撮れないフィルムなので1つ1つの写真が何かそれだけでとてつもなく意味のあるものに見えてくるのが不思議。スマホで撮った写真のほうが数は多い。でもフィルムで撮った方が圧倒的に一枚の写真に対する思い入れがある。

今でも忘れられない写真としては初めてフィルムカメラを手に取って撮影した奈良県室生寺の太鼓橋でのポートレイトや京都府笠置寺で撮影した巨石の写真。

高校まではモノクロのネガを使って撮影していた。最近はカラーのネガを多く用いるようになった。これはある写真家とカメラの影響なのだが、その話はまたいつかもっと彼の写真を勉強してからにしようと思う。

最後に最近(と言っても去年の夏)撮影したものからお気に入りをいくつか!

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そろそろ桜の時期なのでまた撮影行きたいな

 

ミツオ